照明計画・光環境研究

Lighting Design & Light Environment Research

光を通して、建築と都市、人の行動を考える。

小林研究室では、建築や都市の夜間環境を対象として、地域のライトアップ、街路や公共空間の照明改修、災害時の避難を支える照明、建築物の照明計画など、光を通じた空間づくりに取り組んでいます。

単に明るくするのではなく、その場所に住む人、訪れる人、働く人が夜の空間をどのように認識し、どのように行動するのかを調査しながら、地域の歴史や景観、自然環境、防災、安全性などを考慮して照明環境を計画しています。

照明計画・光環境研究のイメージ
大手ハウスメーカー分譲地のファサード照明と外構照明計画

RECENT HIGHLIGHTS

近年の主な活動・実績

気仙沼復興照明計画

東日本大震災からの復興が進む宮城県気仙沼市において、市街地全体の夜間景観と安全性を考えながら、公共空間や道路、港、防潮堤、商業施設、避難誘導などを横断的に捉えた照明計画に取り組んできました。

2025年には「気仙沼復興照明計画」が土木学会デザイン賞 優秀賞を受賞しました。

地域住民や事業者、行政、照明デザイナーなどが関わりながら、社会実験や現地調査を重ね、地域全体の夜間景観をつくっていく実践的な取り組みです。

土木学会デザイン賞「気仙沼復興照明計画」 →

2024呑川本流緑道桜並木ライトアップ

地域の桜並木を対象としたライトアップ。照明によって桜の魅力を引き出すだけでなく、周辺の歩行空間や地域との関係を考えながら、夜間の場所の使われ方を検討しています。

照明学会照明施設賞 東京支部審査委員特別賞

2023気仙沼内湾ウォーターフロント

魚町・南町・港町地区を中心とする気仙沼内湾のウォーターフロントを対象とした復興照明デザイン。地域主体による夜間景観づくりを進め、港や防潮堤、道路、建物などを個別に照らすのではなく、人が歩いて感じる「まち全体の光のつながり」を考えながら計画しています。

照明学会照明施設賞 2023

RESEARCH & PRACTICE

研究と実践

小林研究室の照明研究では、照明器具や光の量だけを扱うのではなく、「光によって人と場所の関係がどのように変わるか」を重要なテーマとしています。

現地調査、照度・輝度などの測定、社会実験、アンケート、行動観察などを組み合わせ、実際の都市や建築空間の中で研究を行っています。

REGIONAL LIGHTING

地域の夜間景観・ライトアップ

2014–山形県金山町 夜間景観づくり

金山町の歴史的な街並みや地域施設を対象として、夜間の景観をつくる照明計画を継続的に行っています。(大堰公園、きごころ橋、マルコの蔵、商工会館、蔵史館、街並み交流広場、八幡神社、八幡公園、金山町役場など)

2020年には国土交通省 都市景観大賞 優秀賞「山形県金山町の夜間景観づくり」を受賞しました。

2011–岩手県釜石市 避難照明計画

東日本大震災後の地域を対象に、夜間津波からの避難を支える光環境について調査・計画。避難経路の見え方や空間認知を考慮しながら、安全性と地域の夜間景観を両立させる照明を検討しました。

2005–2015富山県八尾町 照明社会実験・街路灯改修

地域の夜間景観を対象とした照明社会実験と街路灯の改修を行いました。

2016–2018静岡県東伊豆町 熱川温泉

温泉街の夜間景観を対象としたライトアップ設置と街路灯改修を行いました。

2006–2008岐阜県白川村 平瀬地区

地域の景観に配慮した街路灯改修を行いました。

2006富山県五箇山 相倉合掌集落ライトアップ

2007横浜市 山手西洋館ライトアップ

LIGHTING FOR DISASTER PREVENTION

防災と夜間景観

災害時の照明は、「明るければ安全」という単純な問題ではありません。

避難する人が道路や高台、海との位置関係を認識できること、普段から見慣れた夜間景観との連続性があること、必要以上に明るくして周辺環境を損なわないことなど、空間認知と夜間景観の両方から照明を考えています。

近年は、気仙沼市内湾地区を対象として、防潮堤周辺の低輝度照明や、夜間景観との調和を考慮した屋外防災照明について研究を進めています。

RESORT & LANDSCAPE

リゾート施設・自然環境の照明改修

2014–2017東急リゾートタウン蓼科

自然環境の中での夜間の体験を考慮し、過剰な明るさを抑えながら、歩行空間や施設の安全性・魅力を高める照明改修を行いました。

2014–2017天城東急リゾート

自然環境と建築の関係を考慮した照明改修を行いました。

ARCHITECTURAL LIGHTING

建築物・住宅地の照明計画

2016住友林業 フォレストガーデン町田鵜野森

分譲住宅地を対象として、建物ファサードと外構を一体的に捉えた照明計画を行いました。

2016–2017東京都市大学 C1棟照明計画

大学キャンパスの建築空間を対象とした照明計画。

2015蓼科のお土産店「サムシング」照明改修

店舗空間の雰囲気と商品の見え方を考慮した照明改修を行いました。

RECENT RESEARCH

近年の研究テーマ

近年は、地域の夜間景観だけでなく、人の行動や心理と光環境との関係にも研究を広げています。

これらの研究成果は、照明学会などで発表しています。

AWARDS

照明・光環境に関する主な受賞

EVENTS & REPORTS

活動の詳細

照明計画に関する現地調査、社会実験、ワークショップ、地域での活動などについては、研究室の活動記録で紹介しています。

活動実績・イベント・フィールドワーク →