福島県いわき市久之浜で照明社会実験を実施しました

〜安心感と防犯性を高め、津波発生時の避難路を照射〜


2015年3月1日〜3月31日 日没から午前4時
主催:ぼんぼり光環境計画(角舘政英)、東京都市大学建築学科小林研究室

大きな津波被害を受けたいわき市久之浜において、地域住民と協同で夜間の照明社会実験を一ヶ月に渡り行いました。
久之浜駅周辺の住宅街や大聖寺・津守神社周辺にある高台(立地区)に街灯を設置することで、温かな人の気配をつくり、安心感と防犯性を高めるとともに、夜間に津波が発生した際の避難経路を照射することによる安全性の向上を検証しています。
約40軒の住宅の協力を得て、照明実験を実施しました。電源は全て各住宅から引いています。
また久之浜全体を温かみと統一感のある街並みとするために、既存の街路灯の光源を白色から電球色に変更しました。


ポスター1

ポスター2

新聞記事(福島民友新聞2015/3/8)


久之浜の特徴的な景観を可視化し、夜間の方向認識を与えています。

  
長年地域を見守っていた御堂や地形的な目印になる鳥居をライトアップしています。


  
住宅の周辺に最小限の光を灯し、安心感と安全性を確保するとともに、街並みを立体的に感じさせます。


   
久之浜の子供たちに願い事を書いてもらい、照明器具に吊るしています。


  
作業風景遠藤建具店さんを作業拠点として利用させていただきました。