照明が対人コミュニケーションに与える効果
対人間のコミュニケ−ションのとり方には、人間関係・性別・体格が関わっていることが知られているが、その場の環境的な条件も少なからず作用している。特に光環境は大きな影響を与えているものと考えられる。例えば、暗い照明のバーやレストランは恋人同士には利用されることが多いが、男性同士にはあまり利用されないのは、光環境による対人行動のふさわしさの表れの一つではないだろうか。また、全体的に低照度の中で局部的に照明されるような場合では互いが近づいて会話しやすいといわれており、同じ対人関係であっても光環境によって会話行動が左右されることもあるだろう。
私たちは、光環境とそこでとられやすい対人行動との関係について、様々な環境での観察や実験を通して分析している。これらの結果を、特定の状況に相応しい行動を促すような照明計画へと結び付けていきたい。
関連する発表論文
- 小林茂雄、吉崎圭介:昼夜のオープンテラスでとられる会話行動の属性別特徴 夏期の新宿アイランドパティオを対象にしたケーススタディ、日本建築学会環境系論文集、No.571、2003.9
- 小林茂雄、吉崎圭介:室内不均一照明下での会話者の位置選択に関する研究、日本建築学会計画系論文集、No.562、pp.83-88、2002.12
- 小林茂雄、村松陸雄:室内照明と第三者の存在が会話音量に与える影響、日本建築学会計画系論文集、No.555、pp.107-113、2002.5
- 小林茂雄、乾正雄、中村芳樹、北村麻子:室内環境照明の明るさ、均一さと生活行為の関係、日本建築学会計画系論文集、 No.481、pp.13-22、1996.3
飲食店での照明が、食事の内容や会話の内容に与える影響に関する実験風景
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飲食店での照明と会話音量に関する実験風景