<参加者の感想>

男女や年齢の違いにより、それぞれ感じ方が違う事がわかりおもしろかった。

絶対に「怖い」と言う反応が返ってくると思って質問したところも、実際には違う反応が返ってきたりして、感じ方は人によってかなり差があるのだと驚き、更に勉強にもなりました。


・見通しの悪い道では先が見えないと不安感をもつ事を強く感じた。あかりを少し工夫するだけで解決できると思う。

住宅をつくる際、昼の家の見え方を考える人は多いけど、夜の見え方を考える人は少ないと思う。

こういったイベントを通してより夜の見え方を考えるきっかけをつくる事ができると町並みが変わってくるのではないかと思った。


・道に着目した。真っ直ぐではなくて、くねくねして先が見えない道が面白い。そこに光の濃淡が加わるとさらに面白い、歩きたくなる道になる。


・住宅の壁面が白いと、反射して明るく感じる、街路灯そのものの色が暗めだと目立たないと感じた。


・光に対する認識が公共の色彩を考える会の方々との違いを感じた。言ってわかってもらえた部分もあるがやはり明るいほうがいいという印象は拭い去れない。街に対して意識の強い方々でこのような結果ということは、一般の人はどうなんだろう…と考えるキッカケになった。明るいほうがいいという思想は深く根付いているよう。そして電球色が好きなひとがおおかった。


LEDの街灯は明るく省エネだが街が冷たい感じがした。やはり住宅街の光、特に夜間あまり消さ無いマンションやアパートの光を生かし景観を作っていければ良い方向に行くと考えた。またそういう視点で他の団体の方たちと一緒に考えられたのは非常に価値のある物だった。


・同行した方は、白熱電球などのオレンジ色の光のほうがLEDや蛍光灯の白い光より落ち着き、好きと述べていた。

それに対し、自分や3年生から、夏はオレンジ色の光よりも、白い光のほうが、涼しげで良い印象を受けるという意見も挙がった。

住宅は、繁華街やオフィス街と違い、特定少数の人に利用されるような空間なので、そこを頻繁に利用する人は、道を覚え、それほど光、明るさに頼らなくとも大丈夫だと感じた。なので、あれほど明るい必要もないと思えた。


・足元を光らせた方がよいという箇所が多く、理由として人との距離がわからない事、足元の地形がわからない事があげられた。光の強さだけでなく位置という点においてももっと考えていきたい。


・不安を感じる観点が人によって大きく違うということが分かった。振り返ってみるなどすると、普段前ばかり見ているのとは違う風景が見えるようになる。


・街路灯だけじゃなく住宅の明かりを生かす。公共と私物を分けることは人と人とを分けること。パブリックとプライベートをくっつけることで人と人とをつなげる。中にあるものを見せることは人をつなぐきっかけになる。そこに内部からの光が加わることで夜の方が昼間より生活を感じさせる。

感想

<まとめ>

2011年7月16日、街路班では小林研究室11人と公共の色彩を考える会の皆さんや一般参加者20人の総勢30人ほどで、5つの班に分かれて祐天寺から中目黒にかけて夜の街の光を探しながら歩きました。


今回のイベントでは、震災の影響で節電が意識されていた日本において、街並みの照明にとって本当に必要な光とは何かというテーマに基づいて行われました。様々な光を明るすぎるものや暗すぎるもの、また不快に思うかそうでないかなどといった印象評価をヒアリングを通して行い、人々が必要とする光のあり方を探りました。


イベントには幅広い年齢層の方々にご参加いただき、参加者の方々は普段から照明や色彩に関して意識されている方が多く、私たちが感じている視点とはまた別の見方で街を見ている事がわかり、とても有意義な時間となりました。


自分達が良いと思ったポイントに対して大抵は同調してくれることが多くありましたが、いくつかは違う意見も出てきました。

例えば、当日開催されていた祐天寺の盆踊りの提灯の明かりに関しては、学生側からはカラフルな光は活気があって良いのではという意見が出てきましたが、それに対して30代の女性の方からはカラフルすぎる光が盆踊りとしての情緒をなくしてしまっているのではないかという意見もでてきました。また、男性の方から大体の道は暗くても恐さを感じられないという意見が多くあげられました。これらから、見る視点が年代や性別によっても大きく事なり感じ方が大きく変わる事を実感しました。


街には、商店街のあかりがそれぞれが異なるシェードや色を持つように、ショップのあかり、家のあかりなど、街を彩る要素をのある光が沢山存在しています。その一つ一つの個性が街に出てくることで、街の顔も作りだしていきます。このイベントを通して人々の明かりに対する関心を少しでも揺さぶることができたらと思います。



小林研究室 街路班