いくつもの役割を担うあかり
緑道の所々に手入れされた花壇がありますが、草花は夜になると暗闇に隠れてしまいます。その花壇を照らすことで、本来が持つ色を表し道を彩ります。このあかりが道に連続することで、奥まで見通せる道がつくられます。また、植栽によってできた暗がりがなくなり防犯面を向上させることもできます。
かたよりのないあかり
独立住宅が並ぶこの道に現存している2つのマンションの玄関灯が、道を明るく照らしています。遠くからでもマンションの明るさを感じられますが、その前後の道が暗くなってしまいます。そこで、マンション付近に配置するあかりの個数を少なくし、その周りの暗がりにあかりを設置する事で極端な明暗の差を減らします。
人の手によって作られるあかり
住宅の庭などの私有地に公共のあかりを配置することで、道と住宅との境界を緩和させます。道を美しく見せるだけでなく、利用者に人の気配や安心感を与えます。住宅と街とが協力して夜の風景を作ることで、個々の特徴が見えるようになり、街への愛着を持つようになるでしょう。