いくつもの役割を担うあかり
等間隔に配置した足元灯は、路面を明るく照らすには頼りない明るさです。しかしこの配置によって道の距離感や奥行きが感じやすくなります。また、ずっと先まで続いたあかりは、曲がりくねった奥への興味を湧かせます。このように単調な一本道を足元のあかりが楽しげに彩っていきます。
かたよりのないあかり
既存のあかりは、ひとつひとつの間隔が広いことで、あかりの届かない暗い部分が多数できていました。提案では、足元の小さなあかりに加えて住宅に沿ったあかりを少しづつ配置することで全体の明るさを同じ程度に保ちます。住宅に付随する柵の高さの違いによって、あかりの高さが異なり均質にならない配置となります。
人の手によって作られるあかり
住宅の塀や柵、道の曲がり角にある庭の中など、それぞれの家の敷地内にあかりを設置します。住宅に付随したあかりは人に安心感を与え、それぞれの住宅につけるあかりの場所をそれぞれの住民が考えることで、今まであまり利用されていなかったこの道が住民にとって思い入れのある道へと変化していくでしょう。