街には街路灯のあかりだけでなく、住宅の玄関灯や、窓明かり、看板など様々なあかりで成り立っています。

また、これらそれぞれの持つ役割も、単に「道を明るく照らす」ことだけではなく、様々な効果を持っています。


あかりの持つ特性や役割を検討し、街の個性を引き出すあかりを作るための基本的な考え方をまとめます。


こうすることで、今後のあかりの提案に活かすことができ、周囲の街並の中でこれらの点に着目することで、夜の街歩きをより楽しむことができます。

街のあかりの魅力とは

画一的な夜の街並み

街に眠る個性を見つける

あかりを活かして個性を引き出す

夜の街並はあかりによって彩られます。


昼間には多彩な色や形が目に入ることでその街の雰囲気を感じる事が出来ますが、夜の街は色も形も曖昧にしか感じ取ることはできません。

しかし、その場に対応する照度基準や制限に沿ったあかりが一定に並ぶことで、街は単調で画一的な風景と印象を与えてしまいます。


では、夜の街を魅力的にするためには、どうしたら良いのでしょうか。

有名な観光地や新しい街は、夜間の照明計画が成されています。しかし、こういった場所だけでなく、どんなに普通な住宅街の中にも街を魅力的にするヒントは潜んでいます。


夜の風景に着目して街を歩いてみると、普段気づかないあかりの面白さに気づくことができます。全体が明るい日中とは異なり、夜はあかりの下にいる人々の動きが目立ったり、街のサインが強調されたりと、夜にしかわからない街の景色が見えてきます。


そんな夜の街に潜んでいる個性をあかりによって引き出すことが出来れば、街は魅力的になります。


夜に潜んでいる街の個性を見つけます


あかりを用いて街の個性を引き出します


街それぞれが独自性を持ちます


独自性を持った街は人々に愛着を抱かせます


街への関心が高まります

良好なコミュニティが形成されます

自然と防犯性が向上します

この場を良いものにしようという意識が生まれます


このように街の個性を引き出すことは、人やその場の風土にまで影響をもたらします。

身の回りの夜の街の景色に一歩踏み込んで考えてみることで、街はきっともっと面白いものへと変化するでしょう。


ここではそのために考えられる様々な事柄を紹介します。