salud#43

2010.10.9(Sat.)
恒例のクラブイベント「salud#43」でインスタレーションを行いました。
多くの方に喜んで頂くことができました。



では、完成写真をご覧下さい。





今回のテーマは『繭(まゆ)』。
これまでのオールナイト(深夜帯)からデイ(夕方~夜)へと開催時間を変更し
大幅なリニューアルを果たしました。
いままでになかったコンテンツも新たに加わることで
飛躍的に「生まれ変わる」。
それがイベントのコンセプト。


ラウンジ空間全体を覆う布は幾層ものレイヤーが重なりあい、
そのレイヤーは層ごとに糸から不織布へ、不織布から織布へというように
織り目の密度が異なっています。



ブラックライトによって青く発光するその空間は
そのふかふかとした感触も相まって落ち着きをもたらす、
不思議な雰囲気を演出していました。

もしかしたら母親の胎内というのはこんな感じかもしれない。
そんな、「生命の神秘」を思わず想起するような空間。








前回のブログでひたすら大量に切っていた紙の形は「羽」。
数万枚にも及ぶ紙製の羽が堆積し
その光景はさながら
新雪煌めく雪景色か、はたまた落ち葉つもる深淵なる森か。

天井や壁を構成する布のレイヤー同士の隙間にも詰め込まれたその羽は
人が動いたり触れたりする僅かな振動で、ひらひらと舞い落ちてきます。





大量の羽の中に埋もれてみたり




羽の中に隠された同形のキラキラ光るステッカーを探し当てるのに夢中になったり



普段の生活では体験できない非日常空間に来場者はみんな
思わず童心に還ってはしゃいでいました。

現役の子供に至っては繭の中を縦横無尽に転げ回り
設営した面々は予想以上のはしゃぎように壊れやしないかと
思わずどきどきするほどでした。


【salud#43】
日時:10月9日(土)
   16:00~22:00
場所:代官山LOOP
料金:\2500+1D



制作過程







使用しているのは「おはながみ」。約10,000枚。
小学校の頃、卒業式シーズンに大量に紅白の花を
制作した記憶は、皆さんお持ちではないでしょうか。
それと併せて進められたのが、会場を包む布を裂く作業でした。