落書き防止対策としての
下北沢シャッターペインティング
この活動は、小林研究室落書き班リーダー神尾勇太が中心となって取り組んだものです。
経緯
2003年5月より、下北沢の落書き防止対策実行委員会に出席し、同年10月には南口商店街で行われた落書き消し活動に参加しました。下北沢の落書きは、消去することの対策を立てるだけでなく、街の活性化につながる別の対策が必要だと考えていました。それは、落書きの多い通りのシャッターに、公募形式で絵を描かせる場を作ることです。これは、一般的に行われている壁画制作と、欧米で取り入れられている「リーガルウォール」の間をとるような提案です。そこで、そのサンプルとなるようなものを作るため、南口の最も目立つシャッターに絵を描かせてもらえないかと交渉しました。その結果、シャッターの持ち主の方からも快い返事を受け、また商店街の吉田会長さんからは、今後の活動のための見本となるような絵を描いてもらいたいと頼まれました。
2003年10月20日夜の落書き消去活動と、消去後のシャッター
デザイン
シャッターには3人の顔をモチーフにしたものを描くことにしました。モデルは「一方通行9→17」というバンドのメンバーです。彼らは下北沢を中心に活動しているインディーズバンドです。下北沢らしい絵ということで、下北沢で活動している人たちを取り上げたかったことが理由の一つです。そして、彼らのように下北で活動する人たちに対して私たちからの応援メッセージと下北沢を訪れた人たちへの彼らからのメッセージをこの絵に込めることにしました。たとえ、モデルとなった人たちのことがわからなくても、何かしらの感情を与えることができるようにデザインしたつもりです。
一方通行9→17
実施経過
2004年1月6日(火曜日)23時〜 プロジェクターを利用しての下書き
1月7日(水曜日) 2時〜 色塗り(メインの色となるピンク色の塗り)
1月7日(水曜日)10時 1日目終了
1月8日(木曜日) 1時〜 黄色、青色の塗り
1月8日(木曜日) 5時 2日目終了
1月10日(土曜日)7時〜 手直し、そして完成
街との調和も考慮しました